リラクタントガールズ

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【ディズニー】ローリー・クランプの自伝の感想

こんばんは。
リラガルのいずみです。
 

 
先日、記事にした本を読み終わりました。
 
kindleで買った『It's kind of a cute story』という本。
イマジニアでディズニー・レジェンドでもある、ローリー・クランプの自伝です。
読み終わったので感想を。
 
 
ローリー・クランプは、1952年にディズニーに入社し、エリック・ラーソンのアシスタントアニメーターとして『ピーターパン』『わんわん物語』『眠れる森の美女』『101匹わんちゃん』の原画を担当。
そして、趣味で作っていたモビールやプロペラがきっかけで、1959年にウォルト・ディズニーイマジニアリング(当時はWED)に異動します。
そして、『イッツ・ア・スモール・ワールド』『ホーンテッド・マンション』、EPCOTのthe LAND館などの開発に携わりました。
 
私は、ウォルトの伝記や、ディズニー全体に関する本は読んだことがありましたが、一人のイマジニアについての本を読むのは初めてでした。
『魅惑のチキルーム』の外にあるハワイの神様たちの像を作ったこと、彼が描いたホーンテッド・マンションのアート(Museum of the Wierdとして有名な、奇妙な家具たちの絵)などが詳しく書かれています。
一人のイマジニアに注目することで、よく「ディズニーパークの素晴らしさ」として語られるディテールが一人一人に支えられていたことがよく分かります。
ウォルト亡きあと、初期のディズニーランドの運営に関する話もたくさんあって面白いです。
ポップコーン・ワゴンにいる小さなピエロの人形を、各テーマランドに沿ったものに変えたのはローリーだそうです。
分かっていたつもりではありましたが、パークが作られるのは魔法ではなく、人間の努力とユーモアとイマジネーションからである事を実感できる本です。
 
公式にディズニーから出版されている本ではないので、ディズニーのアニメーターの仕事だけじゃ給料が安くて休みの日に別の仕事をしていた話とか、会議で他の人と揉めた話などのぶっちゃけた話も読めて面白かったです。
ウォルトと働くというのはどんな感じだったかを伝えようという目的で、ウォルトとの会話も丁寧に書かれていて、追体験している気持ちになります。
 
他に印象的だった事は、ローリーがディズニーを離れて別のテーマパークの開発などに携わっているのですが、それらの多くは開発中止になったり、長続きしていないという事です。
ディズニーのアトラクション開発については、常に予算と戦っている描写があります。
一方で、他のテーマパークだと、経営者の趣味のような感じで「好きなだけ使っていい」と言われたりするのですが、そうしたプロジェクトはすぐに財政難で中止になったりしているのです。
『イッツ・ア・スモール・ワールド』のファサード(外観)のペンキを、メンテナンス部門に言われて白と金にした、という描写もあります。
カラフルにすると、色があせて塗り直しが大変だと言われたためです。
他のテーマパークと比較して、本気で長く続ける前提で運営されているディズニーランドの特異性を感じました。
 
他にもおもしろいエピソードがいっぱいなので、英語での読書に抵抗がなければとてもおすすめです。
以上、いずみがお送りしました。